第 58 卦
兌為沢
沢上沢下
卦辞
亨。利贞二つの沢が縁を共有し、水は壁なしに行き来する。これほど起こしやすい喜びは来るのも速く、残るのはその背後にある交換。
大象
二つの沢が触れ、あいだの水面は水平のまま。分かち合う喜びは、管理しなくても水準を保つ。
六爻
下から上へ読む。動爻は本卦で一度、変卦でもう一度読む。
- 初九第 1 爻
和兑,吉
始まりで調和して交わるのは心が単純なためだ。ただしこの一歩はまだ安定しておらず、関係を早く遠くへ進める必要はない。
原文の断辞吉
- 九二第 2 爻
孚兑,吉,悔亡
心の落ち着きを得てから人と交わる。信頼はまず自分が立てるもので、相手に繰り返し確かめてもらう必要はない。
原文の断辞吉悔い消える
- 六三第 3 爻
来兑,凶
相手に気に入られようと寄りすぎ、自分を低く置く。この一歩を進めば、退くことは容易でない。
原文の断辞凶
- 九四第 4 爻
商兑,未宁,介疾有喜
二つの間で繰り返し量り、なかなか定まらない。その不安自体が消耗であり、一歩離れるほうが楽になる。
- 九五第 5 爻
孚于剥,有厉
主の位置にありながら、自分を静かに損なうものに信頼を預ける。近づくほど代価は深くなる。
原文の断辞危うし
- 上六第 6 爻
引兑
事が終わりに至っても、なお他人を引いて続けさせようとする。引き戻せず、ただ少しずつ手を緩めるほかない。
各爻が動いた先
一爻を反転させれば別の卦になる。その六つの行き先を並べた。